I LOVE YOU
今ほど、人肌を暖かく感じたことはないと思いながら、白い肌に指を這わせ、口唇を重ねる。


凜が何度も「愛してる?」って聞く。


頭の中で尾崎豊の歌う「I LOVE YOU」が、鳴り響く。



俺は凛の熱い想いに応えるように、細い体を引き寄せ、きつく抱き締める。



墨を流したような闇。

窓越しに見える雪が、激しく吹雪いている。


吹雪く風音が、凛の囁きも俺の囁きも掻き消す。


だが……。


言葉などいらない、そう思った。



fin.
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ポケットにあの日をしまって
竹久祐/著

総文字数/16,143

恋愛(純愛)46ページ

表紙を見る
会長代行、貴方の心を全部わたしにください
竹久祐/著

総文字数/42,568

恋愛(オフィスラブ)115ページ

表紙を見る
女流棋士はクールな御曹司と婚約したい
竹久祐/著

総文字数/24,615

恋愛(純愛)66ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop