幸せになりたい


「…お前が一目惚れとか、ウケるな。」



クスクスと微かに笑う龍。



「お前…バカにしてんだろ?」




俺は一体なんだと思われてんだよ。




「ふっ、バカになんかしてねぇよ。お前のことだ、どうせ探し出すまで諦めねーんだろ?」





「……龍。よくわかってんじゃねーか、よ!」



「っ……ってーな、おい」


こういうとき、小学校からの仲はだてじゃねぇなって思う。





こいつのこういうとこ、意外と嫌いじゃねぇんだ。



言い方は憎たらしいけどな。




「っしゃ、とりあえず、学校から探してみるわ!」



俺は気合いを入れなおし、龍と言い合いながら教室へと足をすすませた。



慎 side end



< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop