First kiss
二人で海岸の砂浜に腰を降ろし止むことのない波の往来を見つめる。
お互い無言なのに、苦痛でもなく何か話をしなきゃと焦る事もなく、寧ろその二人を包むこの雰囲気が安らぎすら与えてくれる。
もう少しで暖かい春が来ようとしている空がゆっくり夜の訪れを教えるかのように夕日が二人を照らしながら地平線の先にゆっくりと消えていく
『綺麗…。』
『そうだな。』
“この光景はきっと一生忘れない”
と、切に思った。