魔王の息子で何が悪い!
第一話 夢だと思って何が悪い!
ツンツン
「……うっ……う~ん……」
ツンツンツン
「……う~ん……やめろって……」
ツンツンツンツン
「あーもう!やめろって言ってんだろ!」
右頬の不快感に勢いよく上半身を起こすナオト。すると、見知らぬ女の子と目が合う。
「…………」
彼女は中腰のまま虚ろな瞳でじっとナオトの事を見つめていた。
「……ええっと。誰……?」
「……リリム。ナオトを探しに来た……」
ナオトの問い掛けに淡々と答える彼女。
「俺を?なんで?」
「……王の命令。ナオトを王の元へ連れて行く。」
……王。その単語を聞いた瞬間、ナオトの頭の中でヒロシとの会話がフラッシュバックする。
『ナオ君のお父さん。魔王なんだよ。』
……っていう事はあれか?彼女は俺の本当の親父の関係者で魔王の手下とか……?いやいや、待て待て。この現代に魔王とか有り得ないだろ。
ああ!そうか!きっと王さんっていう人が俺を探してるって彼女は言いたいんだ!
そう思えば全ての説明がつく……ような気がする!ナオトはそう自分を無理納得させた。
ちなみに王さんという知り合いには全く心当たりは無かったが。
「……うっ……う~ん……」
ツンツンツン
「……う~ん……やめろって……」
ツンツンツンツン
「あーもう!やめろって言ってんだろ!」
右頬の不快感に勢いよく上半身を起こすナオト。すると、見知らぬ女の子と目が合う。
「…………」
彼女は中腰のまま虚ろな瞳でじっとナオトの事を見つめていた。
「……ええっと。誰……?」
「……リリム。ナオトを探しに来た……」
ナオトの問い掛けに淡々と答える彼女。
「俺を?なんで?」
「……王の命令。ナオトを王の元へ連れて行く。」
……王。その単語を聞いた瞬間、ナオトの頭の中でヒロシとの会話がフラッシュバックする。
『ナオ君のお父さん。魔王なんだよ。』
……っていう事はあれか?彼女は俺の本当の親父の関係者で魔王の手下とか……?いやいや、待て待て。この現代に魔王とか有り得ないだろ。
ああ!そうか!きっと王さんっていう人が俺を探してるって彼女は言いたいんだ!
そう思えば全ての説明がつく……ような気がする!ナオトはそう自分を無理納得させた。
ちなみに王さんという知り合いには全く心当たりは無かったが。