天体観測の夜は月に願いを… 
 
衣装はサイズ合わせの後、少しお直しがあるとかで担当の奏絵が

管理していた。

戸塚も聡くんも他の男子も執事服が良く似合っているし、メイド服も

ミニだけど清楚でいい感じなのに、なのに……。

なんで?

私のメイド服だけ胸元が大きく開いたスクエアカットで谷間が・・・・

しかも私だけ『うさ耳って、何!』(涙)

奏絵さんどういうことでしょか?
 
私の気持ちとはウラハラに、地学部の紹介はスゴーくウケていた

みたい。今年は何人入部してくれるかな?



放課後、カラオケでお疲れ会で私は奏絵に猛抗議していた。


美咲「奏絵!こ、こんなの騙し討ちだよ。ひどいよ!」

奏絵「だって美咲はせっかくプロポーションいいんだから、利用
   しない手は無いでしょう。良い体、持ってるんだから。」

美咲「か、体って・・/////」


あくまで強気な奏絵さま。


 聡「そうですよ。美咲先輩、すごく似合ってましたよ。
   もう惚れ直します。スタイルも抜群だし、僕の彼女に
   なってくださいよ。」


聡くんは私の手を握って言った。この子は、やたらとスキンシップ

が多い。聡ファンは嬉しいのだろうけど…。

私はその手をそっと外した。

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