天体観測の夜は月に願いを… 

写メを見せられ思わず固まった。

彼女は幼い顔立ちをしているがスタイルはいい

判ってはいたのだが、メイド服に身を包みスラリとした脚を出し、

胸元はを強調するように開いている。

目を奪われると同時に怒りがこみ上げる。

自分以外の男に、こんな姿を見せたくない。

感情を抑えきれず、彼女の手を握っていた。

もう周りなんて気にしない。


カラオケからの帰り道、彼女の家の事情などを聞いた。

一人で色んなことを抱えていた彼女。

守りたい、一緒にいたい、もう気持ちは止まらない。

『君が好きだ』やっと言えた。

相原さん、君も僕のことを好きだといってくれた。

嬉しい、嬉しいよ、相原さん。

こんなに遠回りになった告白、全く自分らしくなかった。

でもそんなことはどうでもいい、やっと君を捕まえたんだから。

離さないよ、何があっても絶対に・・・・。




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