天体観測の夜は月に願いを… 

祈織「連絡しないでごめん。
   それとびっくりさせたよね、ごめん。」

美咲「いえ謝らないでください。ビックリはしましたけど…。」


祈織はうなずくと、引越しの経緯を話してくれた。


祈織「この前、相原さんを送ってきた時、隣の部屋が空室だって
   話してくれたよね。」


私はコクっと頷く。


祈織「大学に入ったら一人暮らしを始めようと部屋を探していた
   ところだから、内心ラッキーと思った。
   しかも君の部屋の隣だ。
   いつでも逢えると思うと直ぐにでも決めたくなった。
   もう一つ好都合なことに、
   相原さん、ここのアパート名前知っているよね」

美咲「あっ、ハイツ―DOUZIMA。
   ???堂島!」

祈織「そう、父親の持ち物」


ニヤリと彼らしくなく笑う。



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