天体観測の夜は月に願いを… 

祈織「父にお願い事するなんて初めてだよ。
   早く君にも知らせたかったけど、引越し準備で
   バタバタして出来なかった。」

頭を掻きながら照れくさそうに笑う先輩。


美咲「私、うれしいです。連絡なかったから、やっぱり
   からかわれたのかと…。不安でした。」

祈織「ごめん、君に嫌われないか、僕も不安だった。」

美咲「そんなぁ、嫌うだなんてことありません。」

祈織「そっか、これからは近くにいるよ。」

美咲「はい」


先輩は私を優しく抱き寄せた。

お互いの香りが近い。

ドキドキする。

意識し始めると顔も手も全部赤いのではと思うくらい熱い。

先輩どんな顔してるの?


祈織「相原さん…、顔上げて。」


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