天体観測の夜は月に願いを… 

先輩は一人っ子で、お父さんは不動産会社の社長さん。

大学卒業後は後継ぐために、お父さんの会社に就職しようと思っている事。

先輩を産んでくれたお母さんは心臓が悪く、中学一年の時に

亡くなっていて、今は義理のお母さんがいる事。

一番驚いたのは、中学の時に体調を崩し、一年留年している事だった。

先輩の落ち着いた感じは、2才年上だからなのかなあと感じた。


美咲「先輩がこんなに話しているの初めて聞いたかも。
   もっと無口というか、クールと言うか…。」

祈織「こっちが素かな。幻滅した?」

美咲「いいえ、もっと好きになりました。」

祈織「君は/////// 。それ、反則。」


(先輩、耳赤い。)
先輩は右腕を背後から回しぐっと肩を引き寄せた。


祈織「お願いがあるんだけど。」

美咲「はい」

祈織「先輩じゃなく、祈織って呼んで欲しい。僕も美咲って呼びたいから。」
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