天体観測の夜は月に願いを… 

うつむく私に奏絵は手を握って。


奏絵「急がなくて良いんじゃない。美咲達のペースで。」

美咲「そうなんだけど。彼に我慢させてるのかなって…。」

奏絵「先輩はさぁ、美咲の事を大事にしてるんだよ。」

美咲「そうだね・・・」



聡「先輩!深刻そうですね。何の話ですか?」


不意に声をかけられドキっとする。

聡くんが二人の間にひょっこりと顔を出して私の肩に手を置いた。

部活中の際どい話は気を付けないと。


聡「ところで美咲先輩、最近キレイになりましたよね。」

美咲「えっ!そうかな?」

聡「何かありました?なんかこうキラキラ、つやつやですよね。」

奏絵「聡~。君にもわかる~」

聡「彼氏とかじゃないですよね?そんなの困りますよ。
  僕は、美咲先輩一筋で狙ってるんですから!
  キレイになるのは僕のためになってください。
  ていうか、僕の彼女のなってください。」


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