天体観測の夜は月に願いを…
祈織「ジュースどれが良い?」
祈織は振り返り私を見ると、怖い顔をして固まった。
祈織「……あいつ」
美咲「へっ?祈織、どうしたの?」
祈織「なんでもない。」
私に背を向けると、ジュースを選びコーラやお茶などを混ぜて
2リットル入のものを数本買うことにした。
すごく重いはずなのに祈織は片手に袋を持ちもう片方で私と手を
繋ぐ。
力あるんだ頼もしい。
学校に戻つてからも祈織からはピリピリとした空気が伝わってくる。
何か怒ってるのかな?
三階の地学室に続く階段まで来ると、彼は階段の脇に
荷物を置き「ちょっと来て」と近くの空き教室に私の手を
引いて入った。
美咲「祈織なんか怒ってるの?」
祈織「ん、怒ってる。でも美咲にじゃない。あいつにだ。
じっとして。」
祈織は素早く首筋に唇を這わせチュッと吸い上げた。