天体観測の夜は月に願いを…
チクッと痛みが走る。
今度は唇に噛み付くように下唇を吸ってから舌を絡ませる。
甘い感触、ゆっくりと祈織が離れていく、もっと欲しい。
祈織「美咲に、こんな事していいのは僕だけ。消毒だよ。」
消毒?さっき聡くんに首にキスされたから?
私の上書きしたい気持ち分かってくれてたのかな。
祈織「さあ、みんな待ってるかな。行こう。」
教室を出ると手を繋いで3階に向かった。
聡くん、居るかな?少し緊張しながらも思い切ってガラッと開ける。
美咲「ただいま!祈織先輩から差し入れで~す。」
教室中が一斉にこっちを向く。
上から下へ確認するように見られる。
ハッ、手を繋いだままだった。
そっと手を離し、集まってくる部員たちに紙コップを渡す。
机に飲み物を並べるとその場から離れ祈織を探す。
いない、斎藤先生に挨拶かな?
キョロキョロしていると奏絵が笑いながら近づいてきた。