天体観測の夜は月に願いを… 

奏絵「お手々つないで、お熱いですね。これで公認だね。」

美咲「うっ、図らずも……」

奏絵「ジュース買いに行った他に、な・に・してきたのかな?」
   鏡見てきな。もう、刺激強すぎっていうか。
   祈織先輩独占欲丸出しだね。」

鏡?私は地学室の隣にある洗面所に飛び込んだ。

さっきの首へのキスは、ただのキスではなかったのだ。

首筋には紅い花びらが散っている。(キスマーク!)

もう!祈織ったら、みんなにも見られたよね。

鏡を覗き込みながら絆創膏を三枚貼る。

これで隠せてるかな?

不安に思いながらも地学室に戻った。

祈織、奏絵、克行、戸塚が談笑している中へ入って行った。

恨めしそうに祈織を見ると、微笑みを返しながら「なんで隠すの」

だって、む~。








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