天体観測の夜は月に願いを… 

戸塚「さっきさあ、下で何かあった?」

美咲「さっき?…えっと…」

戸塚「美咲、泣いてたよな」

美咲「えっ、あの…」


どうしよう、どこまで話したらいいんだろう。

聡くんの事は話次第で彼は退部になるだろう。その行為は許せないけど、

部を辞めさせることは本意ではない。


美咲「あのね。…聡くんに告白されてね…それでね…
   私ね、混乱してしまって、そしたら丁度祈織が来てね。
   えっと…」

戸塚「三上が?それで返事は?何もされなかったか。」


肩をつかみ戸塚は心配そうに見つめる。


美咲「と、戸塚?、大丈夫だよ。あの…手……。
   聡くんには断った。」

戸塚「そっか。………もう一つ聞いていいか。」

美咲「…なあに?」

戸塚「お前さあ、堂島さんとどうなってるの?」

美咲「それは…、…付き合ってる…」
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