天体観測の夜は月に願いを…
祈織に電話すると直ぐにやってきた。
祈織「ちゃんと眠れた?」
美咲「思っていたより疲れていたみたいで、グッスリ。
どうぞ、ホットサンドぐらいしか出来なかったんですけど…。」
祈織「美咲の料理はなんでも美味しいよ。僕もすっかり胃袋
掴まれてるしね。」
二人顔を見合わせて笑う。
祖母が入院してからの食事は味気ないものだった。
どんなに美味しいものを作っても、たった一人で食べるのは寂しい。
こうして祈織と食事をいただける事は喜びになっている。
食事が終わると、30分後にアパートの前で待ち合わせた。
そういえば、祈織と付き合ってからまともなデートしたことないかも。
平日はお互いに学校やバイト、土曜日は病院、日曜日には少し
まったりした後に二人でスーパーぐらいだ。
少しお洒落してもしても良いかな?
お気に入りのワンピースに着替え、鏡の前で確認してみる。
OKかな。