天体観測の夜は月に願いを…
初めての…
外で夕食を済ませ、家に帰り部屋の前に来ると、祈織は人差し指の甲で
頬を撫でながら。
祈織「お風呂に入ってから、僕の部屋においで。」
と言った。小さく頷く頬が紅くなる。祈織の微笑み、色っぽくてクラクラ
する。もしかして今日……。
お風呂に入り丁寧に体を洗う。何も知らない私は彼をガッカリさせない
だろうか?
部屋着に着替えをすませると髪を乾かす。ドキドキと高鳴る胸を抑えると
彼の部屋のドアを叩くと扉は開かれた。
祈織「入って。」
祈織に促されて部屋に上げる。(ドキドキ)
物は少ないが居心地のいい空間、手を引かれソファーに座らされる。(ドキドキドキ)
両手を包み込むように祈織に握られる。(ドキドキドキドキ)
心臓の音が耳に響いているうるさい!
祈織「美咲?」
美咲「ちょ、ちょっと待って。」
祈織から体を離すと深呼吸した。