天体観測の夜は月に願いを… 

初めての…


外で夕食を済ませ、家に帰り部屋の前に来ると、祈織は人差し指の甲で

頬を撫でながら。


祈織「お風呂に入ってから、僕の部屋においで。」


と言った。小さく頷く頬が紅くなる。祈織の微笑み、色っぽくてクラクラ

する。もしかして今日……。

お風呂に入り丁寧に体を洗う。何も知らない私は彼をガッカリさせない

だろうか?

部屋着に着替えをすませると髪を乾かす。ドキドキと高鳴る胸を抑えると

彼の部屋のドアを叩くと扉は開かれた。


祈織「入って。」


祈織に促されて部屋に上げる。(ドキドキ)

物は少ないが居心地のいい空間、手を引かれソファーに座らされる。(ドキドキドキ)

両手を包み込むように祈織に握られる。(ドキドキドキドキ)

心臓の音が耳に響いているうるさい!


祈織「美咲?」

美咲「ちょ、ちょっと待って。」


祈織から体を離すと深呼吸した。

< 80 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop