天体観測の夜は月に願いを…
戸塚は美咲が好きなのか?
観測を終えた土曜日、彼女の祖母が入院している病院へ一緒に
出かけた。
病院の玄関口で警備員と美咲が挨拶する。
ん?この声・・・聞き覚えが・・・・。
警備員を思わず振り返った。あの人の声に似ている。
警備員と目が合い、一別するとその場を離れた。
昨日の観測からの出来事で美咲が誰かに攫われないか心配でならない。
偶然とはいえ彼女と出会えるまで何年もかかった。
美咲の手に入れるまで更に1年、もう離すつもりはない。
その夜、僕たちは結ばれた・・・・・・。
美咲の肌はどこも柔らかく甘い。
恥ずかしそうに鳴く声も痛みに耐える姿もすべてが僕を夢中に指せる
いや狂わせる。美咲、愛している。
僕と美咲は何度も…何度も溶け合った。
あれから数日忙しい日が続き美咲との時間が取れないでいた。
更に家からの呼び出し。出来れば帰りたくないが、ある事確かめる
為に取りに行きたいものがあるのだ。