恋は涙とあまのじゃく



翌日―――



朝、目覚めると頭ががんがんしていた。




こういうときは大抵……



目が腫れている。



夜に泣いたからだ。




私のチャームポイントでもある二重の目が一重になってしまって、腑抜けた顔。




見たくない。



私は鏡から目を反らし、



顔に思いきり水をかけた。



じゃぶじゃぶやって、もう一度鏡を見ると、もちろん一重のまま。



私はうんざりして、リビングに入った。



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