恋は涙とあまのじゃく
「おはよっ」
「?」
最寄り駅に着いて振り返ると、バスケ部の親友、ひかりがいた。
「…………」
面倒くさいので無視。
「は、お前無視すんなwwww
てか目腫れてるwww泣いたん?なぁ、泣いたん?ww」
めちゃくちゃ鬱陶しい。
「うるせーな、まじどっか行け」
「わーお、怖ぇw」
チッ、と思わず舌打ちしてしまう。
ひかりには本当に気を遣わずに済んでしまうから、
自分の思ってることを全部言ってしまうし、
普段の生活の愚痴もよく聞いてもらっていた。
私は結構思ったことをハッキリ言ってしまうタイプだから、ひかりが傷ついているときもあるかもしれないが…
向こうの愚痴やらもよく聞かされるからお互い様。
ってことにしておこう。
「……んで、凛果、なんかあった?」