それでも僕は君を離さない
『突然だったかもしれないが、付き合ってみなければわからないと思う。僕は君のことをもっと知りたいと思っている。それとも今他に誰か特別な人がいるのか?はっきり言ってほしい。』着信。

私はメールを読んで頭痛がしてきた。

これ以上振り回されたくないと思った。

もう少し冷静に考えなければとも思った。

さっき会った時は動揺してろくに話もできず

肝心の理由も聞きそびれた。

私を選んだ理由をまず聞くべきだと思った。

それをメールした。

またすぐに返信がきた。

『理由?好きになることに理由などないよ。』

彼は私のことが好きなんだ。

それしかわからなかった。

私は彼を好きになるのかしら?

あれこれ考えていていつの間にか寝てしまったようだ。

昨日はろくに寝られなかったため

ついうとうとしてしまった。

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