それでも僕は君を離さない
透吾さんとの待ち合わせの時間まで駅の近くをぶらついた。

普段は用事がないのであちこちショップを見て歩いた。

土曜日の夜はどこも混んでいた。

「お待たせ。」彼が来た。

「お疲れさまです。」

「何か食べよう。」

「はい。」

駅前のシェーキーズに入った。

私は夕食にピザは有り得ないと思った。

「パスタやサラダもあるよ。」

「はい。」

フルーツがのったデザートピザに驚いた。

さらにマシュマロとチョコがのったスイーツピザまであった。

「甘いけど疲れが吹っ飛ぶよ。」

「透吾さん、甘党ですか?」

「普段は食べない。」

「私もです。」

店内は満席だった。

学生やカップルが多かった。

「また食べ過ぎたかも。」

彼はカウンターへ行きドリンクを追加していた。

私はすでに満腹で飲み物も飲めないくらいだった。

「出たらコンビニに寄ってもいい?」

「はい。」

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