それでも僕は君を離さない
私は頭痛がしてきた。

常に鎮痛剤を持ち歩くべきだと思った。

ラボのオフィスには久保主任がいた。

すらりとしたカモシカのような美脚の持ち主で

私と同じ白衣を着用しているのにメリハリボディが目に眩しく

ハスキーな声で部下を呼び

仕事は完璧にこなし

美人の代表のようなお方なのだ。

しかも理系だ。

同じ理系でも私のようなカスのカスとは人種が違うと痛感していた。

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