そっと優しく  抱きしめて
彼は週にニ、三度私のマンションに泊まりに来ていた。

今日は昼間宅配が届いた。

私宛てだったけれど、頼んだ覚えがないのでまだ開けていなかった。

たぶん貴明さんからかもしれないと思った。

もう夜11時だった。

「ただいま。」

「お帰りなさい。今日宅配が届いたわ。」

「開けていいよ。君へのプレゼントだ。」

「本当?ありがとう。」

「会議が長引いて遅くなってしまった。シャワーを借りるよ。君は?」

「私はさっき浴びたわ。」

「じゃ、プレゼントの服を着てみて。」

何かしら?

私は箱を開けた。

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