そっと優しく  抱きしめて
ラベルにはドレス・ドゥ・シースルーと記してあった。

ワンピースかしら?

カサカサとブルーの花紙を広げた。

「シースルー地のブラウスかしら?」サラリと持ち上げた。

「えっ?何これ?」透け透けのランジェリーだった。

全体に白っぽいが、透け度100%のミニキャミソールと揃いのタンガだった。

タンガにはしっぽが付いていた。

ウサギのしっぽだ。

白い毛玉をボンボンにした形、まさにウサギのしっぽだったけれど、このしっぽは透け透けのボンボンだった。

「こ、これを私に着せるの?」私は頭の中で想像した。

「とても身につけられないわ。まだ何も身につけない方がマシだわ。」

彼の趣味なのかしら?

悩んだ。

そのランジェリーは箱に戻した。

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