スカッとする青空
「 あ…、大丈夫だけど… 」
「 そっか。よかった 」
その時の理玖は今と違ってロン毛だった
第一印象はとにかく可愛い
そうしか思わなかった。
「 おい拓弥!お前、コイツの彼氏なんだからお前が守ってあげるべきだろオイ〜 」
「 あっはは、遠いわ!ごめんごめん 」
その時気付いた。
俺のいる位置は一塁側のベンチ(マネージャー位置みたいな)
そして理玖がいたのは二塁
わざわざ二塁から走ってボールをキャッチしてくれたのだ。
お礼しなきゃ
「 あ、あの… 」
「 ん? 」
「 ありがとございました! 」
「 お礼なんかとんでもねーよ、那月ちゃんだっけ。俺、理玖な。よろしく 」
にこっと笑ったときに見える八重歯を今でも忘れられない。
でも惚れなかったよ!!
彼氏いるもん!!俺偉い!!