スカッとする青空






「 応援してるよ 」




応援してるよ?

珍しい。いつもなら貶すのに




「 ん?おう、どうした? 」



「 いや別に…。応援してるよって 」


「 おう!応援されます!(笑)」




いつものノリでそう返事した。


やっぱりおかしい


いつもなら笑ってくれるのに

愛想笑いもたまにあるけど

今日はそんなに笑わない。




「 おーい?お前ほんとどうした?熱でもあんのか 」




俺は熱あんのかと手を伸ばして那月の額にくっつけようとした

すると




「 …やっ! 」


「 え…? 」




振り払われた

なんで?

いつもなら。いつもなら、笑って

「 やめてよー 」なんて言うのに



そしたらいきなり那月が走り出した

俺から逃げたと言えば正解だろうか。




「 お、おい!那月!! 」


「 …っ!! 」




那月は止まらないまま走り去った



なんだよ?俺なんかした?

その日の晩はずっとモヤモヤで眠れなかった





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