スカッとする青空





「 …で、那月!お前最近陸上来てなさすぎ 」




さっきより音量を下げて拓弥がそう言う。




「 だってさ、だるいもん 」

「 だるいじゃねーよ!お前、俺を強引に陸上部連れ込んだくせに自分行かないとかおかしいだろおいおいおい 」


「 うるさいよ〜〜〜、行かなくていいの?あと5分で始まるよ? 」

「 な…!あと5分…、いや、那月行けよ 」


「 だるいー 」

「 行ーけって、 」



「 うるさいなあ、隣でわーわー言わないで 」




漫画を読んでいる理玖が低ボイスでそう言う

軽く耳を押さえながら。




「 あ、ごめん。うるさかった?邪魔だし、帰るね 」

「 いやいや、帰るじゃなくてりくじょ「 だめ 」


「 え? 」



「 那月は俺と帰るんだろ?え、ちゃうの? 」






……、


…はい?



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