りんごの知らせ

知らせ

放課後、Aさんはいつものようにロッカールームへ行き、

自分のロッカーからコートを取り出して、着た。

だが、ロッカールームを出ようとして目に入ったものに、立ち止まった。

先輩とおぼしき人が、ロッカーから、あろうことか、りんごを取り出してかばんに入れたのだ。

先輩はすぐにロッカールームから出ていった。

あれは確かに、りんごだった。

赤いりんご。