君が初恋~Red string of fate~
「君、こんなところで何してるの?」
振り向くと、すっごくかっこいい人が立っていた。
長身で、細くて、黒髪で、爽やか。 顔もすごく整っていて....。
優等生っぽいのに少し、制服を着崩してて....。
そんな彼を、思わず見とれていたあたし。
『....?君、新入生だよね?こんな所でどうしたの?』
「.....へ? あ。 はい! えっと....その桜綺麗だなぁって思って。 見てただけで....」
『ふーん。 なーんて、本当は迷子になっちゃったんでしょ?』
「......すみません、ちょっと迷子に.....」
『クスクス。 面白いね、君。 何組?連れてってあげるよ。』
この時、彼の笑った顔が頭から離れなかった。
「4組です.....。すみません、ありがとうございます。」