Secret Rose
カウンターで 裕吾はコーヒー、私はミルクティーを飲みながら、マスターも交えて話をする。それがいつものパターン。
マスターと裕吾が煙草の話をしているのが聞こえる。3人で話しているはずなのに、私は、裕吾の煙草の煙が ライトの下で黄色く揺らめいていているのをボーっと眺めていた。
「裕吾も今のうちに煙草辞めときや、病気になってからでは遅いねんで。」
「マスターかて吸うてますやん。」
そういいながら祐吾は笑っている。
「俺はもう辞めんねん!この一箱終わったら禁煙や!」
マスターも煙草に火をつけた。
「マスターいつから煙草吸い始めたんですか?」
「ハタチからに決まっとるやろ!」
マスターは眉間にシワを寄せて祐吾を睨む。
「まさかー。この前奥さんが『あの人は昔っから吸うてるみたいやから、辞めようにも辞められへんのや思う』てゆーてましたよー。」
今度は祐吾が目を細め、マスターを眺めた。
「でも、昔からのツレが肺ガンなってもーてな、俺も他人事ちゃうな、思てな」
「マスターは肺ガンより、メタボの心配・・・」
「黙れ!」
マスターは“メタボ”というワードが出ると、相手に最後まで喋らせない。
「で、その人大丈夫なんですか?」
「んー、まぁ 良くもなく、悪くもなくって感じでな、もう歳やから進行も遅かったみたいやし 手術とか、治療すればどうにかなるみたいやけど。」
「へー。ガンって怖いですねぇ。」
マスターと裕吾が煙草の話をしているのが聞こえる。3人で話しているはずなのに、私は、裕吾の煙草の煙が ライトの下で黄色く揺らめいていているのをボーっと眺めていた。
「裕吾も今のうちに煙草辞めときや、病気になってからでは遅いねんで。」
「マスターかて吸うてますやん。」
そういいながら祐吾は笑っている。
「俺はもう辞めんねん!この一箱終わったら禁煙や!」
マスターも煙草に火をつけた。
「マスターいつから煙草吸い始めたんですか?」
「ハタチからに決まっとるやろ!」
マスターは眉間にシワを寄せて祐吾を睨む。
「まさかー。この前奥さんが『あの人は昔っから吸うてるみたいやから、辞めようにも辞められへんのや思う』てゆーてましたよー。」
今度は祐吾が目を細め、マスターを眺めた。
「でも、昔からのツレが肺ガンなってもーてな、俺も他人事ちゃうな、思てな」
「マスターは肺ガンより、メタボの心配・・・」
「黙れ!」
マスターは“メタボ”というワードが出ると、相手に最後まで喋らせない。
「で、その人大丈夫なんですか?」
「んー、まぁ 良くもなく、悪くもなくって感じでな、もう歳やから進行も遅かったみたいやし 手術とか、治療すればどうにかなるみたいやけど。」
「へー。ガンって怖いですねぇ。」