Secret Rose
入院生活にも慣れてきて、自由に動けるようになってきた。
自分一人でトイレにも行けるようになり、嬉しくて、祐吾の病室に遊びに行ったり、用もないのに売店に行ってみたり、とにかく体を動かしたくて歩き回った。
しかし、久しぶりに歩いたのにも関わらず、たくさん動いてしまったので体が疲れて、夕食を食べた後すぐ眠ってしまった。
どれくらい寝ただろう、きっとあまり時間は経ってないはず。
人の話し声で目が覚めた。
「―遅くなって・・・無事で――・・・」
寝ぼけていて会話がうまく聞き取れない。
「かあさん・・・?」
「あ、起きた?先生来てくれはったで」
「え?」
「かあさんは今日はもう帰るから、また明日とうさんと来るわな」
「え、ちょ・・」
「ほな、おやすみ」
母は一人で喋ってとっとと帰ってしまった。
「こんばんわ」
「先生・・・来てくれたん?」
「遅くなってごめんな」
担任は、お見舞いに来るのが遅くなってしまって申し訳なさを感じているらしい。
自分一人でトイレにも行けるようになり、嬉しくて、祐吾の病室に遊びに行ったり、用もないのに売店に行ってみたり、とにかく体を動かしたくて歩き回った。
しかし、久しぶりに歩いたのにも関わらず、たくさん動いてしまったので体が疲れて、夕食を食べた後すぐ眠ってしまった。
どれくらい寝ただろう、きっとあまり時間は経ってないはず。
人の話し声で目が覚めた。
「―遅くなって・・・無事で――・・・」
寝ぼけていて会話がうまく聞き取れない。
「かあさん・・・?」
「あ、起きた?先生来てくれはったで」
「え?」
「かあさんは今日はもう帰るから、また明日とうさんと来るわな」
「え、ちょ・・」
「ほな、おやすみ」
母は一人で喋ってとっとと帰ってしまった。
「こんばんわ」
「先生・・・来てくれたん?」
「遅くなってごめんな」
担任は、お見舞いに来るのが遅くなってしまって申し訳なさを感じているらしい。