Secret Rose
(ちょっと気分悪いかも・・・)

朝ごはんを食べようとしたが、気分が悪くてあまり口に運べない。

「茜ちゃーん、お薬飲みましょうねー」

朝とは別の看護士さんが、食後に飲む痛み止めの薬を持ってきてくれた。

「茜ちゃん、全然食べてへんやないの!」

「なんか、お腹痛くて気分悪い。あんまり・・・欲しくないです。」

「そうかー。先生に診てもらった?」

「まだです。ご飯食べたら来てくれるらしいけど・・・朝よりお腹痛なったかも・・・」

「どのへんやの?」

「朝はみぞおちら辺やったんすけど、今はこのへん・・・」

茜は右下腹部をさすった。

「ほな、あたしが今すぐ呼んできたるわ、待っとき」

「はい・・・」

この看護士はおばちゃんで、ベテランのようだ。
ちょっと肥えているからか、貫禄があって頼れそうだった。
実際、頼りになる。このときも、すぐに先生を呼んできてくれた。
しかし、外科の先生だった。朝看護士が言っていたのは内科だったが・・・。
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