恋想ゲーム
「おはよ、璃子」
「おはよ、杏子ちゃん」

家から出れば杏子ちゃんが待っていた
彼女、木原杏子は小学校から仲良くて中学、高校と一緒に過ごしてきた仲なのだ

「クラス替え楽しみね」
「うん。同じクラスになれたらいいね」
「今年は修学旅行もあるから是非とも同じクラスになりたいわね」

なんて会話をしているといつの間にか学校で私たちは昇降口に向かう
クラス替えの紙をもらい自分の名前を探す

「私B組だったけど璃子は?」
「えーっと・・・私もB組だ!!!」
「やったじゃない!これからよろしくね!」

私たちは歓喜に包まれながら教室に向かう

教室に入り出席順に席につくと
隣はまだ来ていなくて仲良くできればいいななんて思っていると
女の子のざわつきが聞こえる

何があったんだろう、そう思ったとき
その女の子達のざわつきが近づいていることに気付く
しばらくして入ってきたのは男の子

切れ長の瞳、きめ細やかな肌、ピンクに色づく唇、サラサラの漆黒の髪
一言でいうなら綺麗な人、そんな印象だった。

その彼は迷うことなく私の隣に座った
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