歪んだ愛しさ故に
プロローグ 過去
「こらっ……もうっ……」
「何?イインデショ?」
「う、ん……いいよっ……」
煽る俺。
悦ぶ女。
淫らに身をよじって、俺を求める。
「拓っ……」
必死に俺の名を呼びながら、抱き着くこいつを受け止めて
笑顔で嘘いっぱいの言葉を吐いた。
「すげー可愛い」
「…っ」
頬をほんのり染めて
上目づかいで俺を見て
そして目をぎゅっとつむって顔を伏せる。
どいつもこいつも
反応はいつも同じだ。
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