歪んだ愛しさ故に
 

急なこと過ぎて
キスされた瞬間に感じた光が、いったいなんだったのかなんて
頭の中からはすでにかき消されていた。



だってそれを思い出す前に
あたしの頭は次の状況でパニックになっていて……




「……」




目の前にたたずむ一人の影。


顔を上げた先には




「ずいぶんなシーンを見せつけてくれるじゃん」




上沢さんが立っていた。
 

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