歪んだ愛しさ故に
「はぁー…なんとか終わらせられた……」
「お疲れ様です。明日はゆっくり休めそうですか?」
「そうね。家に仕事は持ち込まない主義だから」
席につくなり、鞄と上着を席の脇に置きながら一息ついた。
「ビールでいい?」
「はい」
「ビール2つ」
おなじみとなった、生ビールから始まる二人の席。
頼むおつまみ系も、結構親父っぽいものばかりだったりする。
仕事の愚痴を漏らしている間に、枝豆、たこわさ、軟骨唐揚げなど、数種類の料理が並べられた。