歪んだ愛しさ故に
 
相変わらず、家では邪魔者扱いされていたし
学校では完璧な自分を演じていたから、

俺のストレスは溜まる一方。



だから女を捌け口に使う道は、捨てられなかった。



学校で問題を起こせない分、外での裏の自分を作り上げて……



『ねえ。一人なの?
 よかったら遊ぼうよ!』

『……いいよ』



逆ナンから始まる、遊びのセックス。


テクに関しても、散々保健室の先生に仕込まれたから自信もあった。



人を好きになる感情よりも
性欲を満たすことの悦びを先に知ってしまった俺は



恋愛なんて
一生出来ない人間となっていた。
 
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