歪んだ愛しさ故に
彼女は心から絶望を感じている顔をして
だけど多分、こんな事態になったのは自分にも非があると分かっている様子で……
それを利用して
俺は彼女を、無理やり自分の彼女にさせた。
学校では誰もが羨む彼氏を演じ、
だけど俺が彼女に求めるのは、男しての欲望のみ。
そのうちこいつも
自分の中の女が開花されて、俺へと落ちるだろうと思っていたのに
いっこうにそれを見せない彼女。
何度されても
彼女の顔は苦痛にゆがみ
なぜか……
そんな彼女の顔を見るたびに
俺の心が苦痛になった。
そしてそれに耐えられなくなり
高校を卒業してすぐに
彼女を手離したんだ。