Love song from dieting ～67㎏から45㎏への恋唄～

「水姉、
このお話
小説仕立てにして、
ダイエット情報も入れて書いて欲しいんだ」


「いいけれど……あの、
実在の人物をモデルにすると、
必ず分かってしまうよ？


光ちゃんは良いの」


光ちゃんは
何か決心を秘めた瞳で言います。


「この話は
私の決心を固めるため。









物心ついた時には
もう太ってた。


中学生の頃は
ずっといじめられてた。


高校に入ってもね。


机やロッカーには
いつもゴミや雑巾。
教科書は落書きだらけ。


あだ名は


『デブキモ』」





ひどい話です。


体型で
人を差別したり、
排斥するのは最低だし、
太っていたのは
光ちゃんだけのせいではありません。


「…………可哀想に。
辛かったね」


「ううん。


『人間の値打ちは
容姿ではない』


これは本当。





だけど







『第一印象は容姿で決まる』











これも本当。


このお話を聞きたい人に、
先に言う。


『早く』
『楽に』
『誰にも内緒で』
痩せたい、
そういう人は
もう先を読まないようにって。


無理だし、
挫折する。


痩せても
拒食症になる可能性がある」