Love song from dieting ~67㎏から45㎏への恋唄~
軽い、
唇を合わせただけのキスだったけど、
顔から火が出そうだった。



先生は
私の頭をなでなでして
言った。



『ご褒美っていうのは
良いアイデアだね。
よく、
キツいノルマや課題を課す人がいるけど、
適当に息抜きしなさい。
例えば、
5㎏減ったら
贅沢なケーキを1個食べるとかね。
そうだ。
これから光ちゃんが5㎏減る度に、
何かご馳走するよ』





みたいな事を。
何故、
『みたいな事』
かというと
はっきり言って、
先生の話は耳に入っていなかった。



私はキスされて、
耳まで真っ赤になりながら、
ぼんやりしていたと思う。












しかし、
ダイエット自体は
次のステージに移っていた」


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