不良蝶女
ひとりずつ自己紹介が終わった時、
翔「その目カラコンか?めっちゃ自然なんだけど?」
って聞いてきた。
だから、
「いいえ。これは、生まれつきよ。両親も蒼い目をしてたらしいから、遺伝じゃないかしら。」
と答えた。
ちょっと怖かった。また気持ち悪いとか言われるんじゃないかと思うと、このひとたちにつき離されるんじゃないかとなぜか怖かった。
でも、
「「「「へぇ、いいなぁ(いいですね)」」」」
と返ってきた。
私は目を見開いた。なぜ気持ち悪がらないのか尋ねると、
嵐「だって、かっこいいじゃん。僕も蒼い目がよかったなぁ。って蝶ちゃんどうしたの?」
私は涙を流していた。
涙なんていつから出てなかっただろうか。置き去りにされた時も、私は泣かなかった。
どんな状況になっても泣かなかった。
私を認めてくれたひとがいたって、自分の中で勝手にだけど、思った。
「私はあなたたちを仲間と呼んでいいですか」
私はその時初めて仲間をもとめた。