ほんまにありがとう
烈は私と違う高校を一般で受けるんだそうだ。

卒業式で付き合えることになっても、すぐ自然消滅になるのかな。

私は県で結構下の高校。

烈は県でトップクラスの高校。

差がありまくりだけど…。

すぐ消えるんだったら消えてしまう前に思い出作らないと。

今、私と烈は図書室から教室に歩いてる。

「あの…。頑張って…ね。」

「うん。」

烈は草食系男子の代表って言っても過言ではないと思う。

女子と話してるとこ見たことないし。

私も多分これで三回目くらいだと思う。

教室にやっとついた。

でも私達はなかなか教室に入ろうとしない。

「あと…少しだね。」

「うん。こうやって…過ごすのも。」

いつの間にか、六時になっていた。

「明日受検だっていうのに…。

六時まで学校にいるとか…。」

「そうだね。

まぁ。いいじゃん。

あと少しなんだし。」

「だな。」

こうして二人は教室に入った。



パーンッ



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