ほんまにありがとう
卒業に向かって
♩キーンコーンカーンコーン♩

「きりぃーつ。きおつけぇー。れィー。」

評議員ってめんどくさいんだろうなーと思う号令。

歩未の席に烈が来た。

「歩未ちゃん?だいじょぶ?」

この二人はなかがいいから…。

「烈…。だいじょぶ。」

「そう…。ならいいけど。だいじょぶじゃないよね?」

「だいじょぶ。なぁ。あんず。」

歩未と烈の話を聞いてたら、急に話を振られてびっくりした。

「えっ…。」

《歩未はあんずが好きなんだよ。》

「えっ…。あ…。うん。」

「?あんず?なんかおかしくね?」

顔がおかしかったのにばれたみたいだ。

当たり前の事だよね?

でも…まだ決まったわけじゃない…。

「あんず…?」

「ごめん!なんも…ない!」

私はそう言って教室を出て行った。
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