大好きな君 〜守と花のSTORY〜
私の両親は事故で死んだ。
酔っ払い運転してたトラックが突っ込んで来て、即死。
私はお父さんに守られるように抱き締められてて奇跡的に助かった。
私が13歳の時。
後ろの席に乗ってたんだけどね、お父さんに抱き締めらてたらしいの。
きっと、最後の力を振り絞って私を守ってくれたんだよね。
だから、私は命を粗末にしない。
死にたいって、ぶっちゃけ、思うよ?
けど、お父さんたちが守ってくれた私の命を簡単に捨てられない。
両親は回りの反対を押し切って駆け落ちして結婚した。
だから、当時、中1の私には頼れる人がいなかったわけよ。
悪いほうにいっちゃって、喧嘩は当たり前。
煙草も、…さすがに薬は手をつけなかったけどね。
その時の荒れていた私を拾ってくれたのが〝青龍〟の、3代目総長、和也さんだ。
和也さんはボロボロの私に、仲間っていうのをおしえてくれた。
私を変えてくれたんだ。
私も和也さんみたいになりたくて、とにかく頑張った。
最初はやっぱり女と男っていう差があった。
けど、ひたすら前だけを向いて頑張ったんだ。
その結果、私は、青龍 5代目総長になれた。
和也さん、めちゃくちゃ褒めてくれたな。
…なつかしいや。