大好きな君 〜守と花のSTORY〜
ー…チュンチュン…
小鳥が鳴いてる。
あっ、飛んでっちゃった。
…私もあの小鳥みたいに飛んで行きたいな。
パサパサっ…って。
誰もいない場所へと行きたい。
『…はぁ。』
なんて非現実的な事を考えてしまってる私の頭は大丈夫か。
せこせこ歩く、サラリーマン。
ケータイ片手に短すぎるスカートを履く、高校生。
ランニングしている、おじいさん。
お母さんと手を繋いで笑っている、子供。
今日も変わらない朝。
変わらない風景。
変わらない…毎日。
しばらくすると私が通っている学校が見えた。
第二桜が丘学園。
悪くもなく良くもなく…。
ふっつーの学校。
いや、普通だからこそいいかな。
普通が、1番いいからね。