大好きな君 〜守と花のSTORY〜
多分、海道さんは「力になりたい。」
そう言いたかったんだと思う。
つまり、…お互いを信じなきゃいけない。
それが、私に出来る?
もう一度、信じることができる?
『…花?聞け。』
今度は、私の瞳をしっかり捉えて海道さんが言う。
『…花の過去は、俺は知らない。
だけどな?大事なのは、今じゃねぇか?
昨日初めて会ったばかりなんだけど、俺は花の力になりたい。
今の花の瞳は綺麗じゃねぇ。…その瞳を、ヒカリを映し出していない瞳を、俺は自分の手で変えてぇんだ。
だからよ、…彼女にならねぇか?
…いや。なれ。
俺がお前を救ってやる、俺がお前を守ってやる。』