大好きな君 〜守と花のSTORY〜
STORY:3
ー…
帰りの車の中、海道さんはずっと、ルンルンだ。
『か、海道さん、少しは落ちついて下さい。』
私がそう言うと、急にムスっとした海道さん。
…感情豊かだな。
そんな事を思いながら見ていると、海道さんが喋りだした。
『何で、〝海道さん〟なわけ?俺たち、付き合ってるんだから、〝守〟って呼べよ。』
…ガキかっ!
まぁ、いつまでも苗字だと他人行儀だもんね。
分かったよ。
『守。』
『よしっ!良く出来ました。』
運転中にもかかわらず、私の頭を撫で…
いや、グシャグシャとしてくる。
『じゃー、もう一個。』
散々、グシャグシャにしてから、海ど…、守は言った。