大好きな君 〜守と花のSTORY〜
『敬語辞めろ。』
…こいつは、命令形でしか頼めんのか?
敬語を…辞める?
心ん中ではバリバリ、タメ語だけど。
人にタメ語を使うのは…半年ぶり。
ずっと、深く関わらないように、敬語を使ってきた。
…海道さんなら、いいかな。
だって、つ…、付き合ってるんだし!!
『…分かった。敬語辞める。』
私がそう言うと、また頭を描き撫でようとするから、伸びてきた腕を掴んで阻止したった。
『運転中。』
私が笑うと、守も優しく、優しく、笑った。