幽霊ナイト
ああ、そういうことか。
納得し、「湊さんね」と名前を呼んだ。
「湊でいい」
「湊君だね、湊君質問」
返事の代わりにわたしの目を見てくる湊君を見て、わたしは気になっていたことを聞くことにした。
「えっと…」
聞きたいことがありすぎて、上手く言葉に出せない。
わたしの馬鹿。まとめる力が欲しい!
言葉に詰まっているわたしを見て、湊君は「ゆっくりでいい」と言った。
わたしは一回、一息つく。
ゆっくり。
「どうして幽霊が消えたの?」
さっきまでいた筈の幽霊が消えていた。その後湊君がいたんだから、湊君が関係している。それは決定的。
「あの“目”は何?」