幽霊ナイト


ああ、そういうことか。

納得し、「湊さんね」と名前を呼んだ。
「湊でいい」

「湊君だね、湊君質問」

返事の代わりにわたしの目を見てくる湊君を見て、わたしは気になっていたことを聞くことにした。

「えっと…」


聞きたいことがありすぎて、上手く言葉に出せない。

わたしの馬鹿。まとめる力が欲しい!


言葉に詰まっているわたしを見て、湊君は「ゆっくりでいい」と言った。


わたしは一回、一息つく。

ゆっくり。


「どうして幽霊が消えたの?」


さっきまでいた筈の幽霊が消えていた。その後湊君がいたんだから、湊君が関係している。それは決定的。


「あの“目”は何?」


< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop