お姫様と若頭様。【完】
「あ"ぁ?!?!!」
潰す宣言をされた赤司はどうやら
苛立っているようで殺気が漏れている。
まぁここで頷く方が不自然だがな。
「別に俺は自分で潰してもいいんだぜ?
…どうする、陣宮?」
俺の方へ向かずひたすら敵を見る舞闇。
俺たちのことを考えてか、
最後は俺たちがやるチャンスを与えた。
まぁもちろん断る理由はねぇし、
答えは
『Yes』だ。
「感謝する、舞闇。
この借りは必ず返す」
俺だってここにいる彩狼全員の
意見を汲み取って最後は彩狼でシメる。
赤司は人を傷つけることに
何の躊躇いもなくて、
俺たちだってそんな相手に容赦しねぇ。
俺らもそんな奴に何の躊躇いもない。
凄く戦い易い奴で、
こちらとしては嬉しい限りだ。
「赤司、
俺らの仲間を傷つけた借り、
返させてもらう」